てれじょんのメモ帳

twitter(@television_met)に書ききれないことを投稿します。

2022年の出来事

おはこんばんにちはてれじょんです。

 

来年こそはちゃんとブログに記事を残したい!!!!!

 

ツイッターで適当に細切れの文章を放流するよりは、まとまった量の文章を真面目に(?)書いたほうが良いような気がしてきたというのが一つあります。というのも、自分の考えていることを筋道立てて他人に説明する、というのは結構訓練の必要な行為で、そのスキルが不足しているのを痛感したのが2022年だったからです。研究活動*1のプレゼンや論文書きはもちろん、研究活動2*2の感想を他人に伝えたい時等困らないよう、訓練を重ねていきたいものです。(適当にブログ書いてるだけで身につくんかいという話もありますが)

その第一歩として、今年(2022年)の振り返り記事を書きます。

研究室配属

4回生になり、課題研究をするにあたって研究室配属がありました。今年の地物は流体系の研究室の人気が高く、研究室以前にそもそもT2に通るかが不安で日々ビクビクしていましたが、無事T2に通り、(形而上)気象学研究室に配属になりました。

大気モデルを自分で組みたいと前々から思っていた旨を教授に伝えたところ、面白そうなテーマを設定してくれたので、それに向けて研究活動を開始しました。

図1. 形而上気象学研究室のイメージ図

研究進捗ですが、多分結構いい感じの結果が出ています。ただ、2022/12/30 18:06現在卒論の執筆を何もしていないのでそろそろまずいんじゃないかという気持ちになってきました。別に良くね?卒論とか書かなくても*3

卒論のモチベは特にありませんが、投稿論文にはまとめたいという気持ちがあります。フルペーパーになるかはわかりませんが、M1のうちに一本出してやりたいです。みてろよ。

大学院入試

二度とやりたくないです。

京都大学大学院 理学研究科の地球惑星科学専攻と、東京大学大学院 理学系研究科の地球惑星科学専攻の両方を受けて両方受かりました。やった〜。そもそもなんで2つ受けたのかという話ですが、もともと極地の研究に興味があってというかぶっちゃけ南極に行きたいってそれだけなんですけど、それを精力的にやっている東大の研究室に行きたいと思っていたんですよね。なので今やってるライブラリ開発やモデル構築は東大で趣味的にやっていこうと漠然と考えていたわけですが、卒業研究でGCMを実装していく中、数値計算法をもっと勉強したいという気持ちになってきました。悩みに悩みに悩みに悩みに悩みに悩みに悩んだ結果、僭越ながら東大は辞退して京大の方に引き続きお世話になることにしました。

正直南極に未練が無いかと言われるとまあ嘘になるんですが、やると決めた以上この道で頑張っていきたいです。頑張ります。

図2. なんか京大の方は首席合格でした。ウケる。
東大の方は340点くらいでしたが、他の人がどうなのか知らないので良いのか悪いのかわかりません。

それはそうとして、大学院入試は二度とやりたくないです。

ちくわサラダ演習

またの名を観測地球物理学演習Aといいます。2回生配当の演習ですが、私が2回生、3回生の時は連続で不開講になりました。名前を言ってはいけない例のウイルスのせいです。今年こそ開講されたため、4回生なのに無理言って履修させてもらえました。担当された先生方には本当に頭が上がりません。

肝心の内容ですが、

・地球電磁気

・気象観測

・重力観測

の3つのことをやりました。順に説明します。

まず地球電磁気ですが、アルミパイプ等を使ってアンテナを自作し、それを使って流星の電波を受信する、ということをしました。正確には、電波は地上から宇宙に向かって送信されていて、その電波が流星によって反射されて地上にやってくるため、反射波を観測することで間接的に流星を観測する、ということをしました。

次に気象観測ですが、地上からバルーンを打ち上げて、そのバルーンの方位角と仰角をつかって上空の風を観測しました。バルーンの位置情報は空間3次元で特定できるけど、わかるのは方位角と仰角だけなので、上昇速度を仮定して30秒ごとに観測することで、高度を無理やり仮定しました。経緯儀を2つ使って観測したので、両方の経緯儀の情報を使えば更に精度良く推定できるのですが、めんどくさかった時間がなかったのでやりませんでした。それでも98点とかgetできたので、レポートの体裁がしっかりしてれば何でも良いんだと思います。

最後の重力観測です。これは泊まっていた宿舎の各階で重力計を使って重力を観測して、重力の値が高度に依存してどう変化するか、ということをしました。全く同じ内容のことを3回生の課題演習でやっていたので内容は全部知っていましたが、実際やってみると理論値からかなり離れているのが面白かったです。まあその理由も課題演習で全部ネタバレされてましたが。横軸高度で縦軸相対重力の変分、というグラフを書いたのですが、回帰直線の決定係数が(丸められて)1.0になってびびった記憶があります。

図3. ちくわサラダ 年始にちくわサラダパーティーします

データ同化の勉強

前期にデータ同化Aが開講されていたので、なんとなく履修しました。理研バケモノ天才研究者であるところのmys先生とootk先生にシバかれる可愛がってもらえるとても楽しい講義です。半期通して扱う課題の一覧が最初の講義で与えられて、3人くらいのグループを作って一緒に課題に取り組むスタイルでした。毎回最初に5分くらい進捗報告をしなければならない上、課題もまあまあ重いので講義が多い人にはあまりおすすめできません。でもデータ同化筋*4は確実に鍛えられます。私は右も左もわからない状況からスタートしましたが、最終的にはアンサンブルカルマンフィルタとかが実装できるようになりました。LETKFとかも実装できるようになるので、計算パワーさえあれば大自由度系に適用することもできます。

講義での縁もあり、夏休みは理化学研究所インターンシッププログラムに参加してきました。2週間〜1ヶ月の間で期間を希望して、その期間を使って研究チームの人と色々やる、というものです。私は例のデータ同化研究チームに配属になり、1000メンバーのアンサンブル予報の結果解析を行いました。成果が非静力学モデルワークショップで公開されたので、興味が合ったらご覧ください。私は2週間しか居なかったのですが、もっと実習期間があったら色々できたな〜という感じだったので、応募したい方はぜひ長めの期間を希望したほうが良いと思います。

あと後期はデータ同化Bの講義を受講したかったんですが、希望者が僕しか居なくて不開講になりました。涙…… その代わり(?)に、理学部のmacsプロジェクトの一環として、引き続きmys先生とootk先生に教わりながら色々面白いことやろうぜ!みたいなことをしています。現状ですが、手持ちの浅水系のモデルにデータ同化を適用する、ということをしています。LETKFの実装がしんどかったですが、面白そうな結果も出ているので、こっちの方でも何かしら成果を上げたいと思います。その前に今年度の結果発表のプレゼンをしなければならないわけですが……

台湾に行った

国立台湾大学京都大学の気象系研究室のジョイントワークショップであるところのNTU KU joint workshopに参加してきました。台湾の入国制限が緩和されない限りは行けないね〜という感じだったので正直僕も行けるとは思っていなかったのですが、確か10月の中旬辺りに制限が緩和され、そこからはトントン拍子で物事が進みました。人生初の公式な発表、しかも海外かつオーラルで無茶苦茶緊張しましたが、なんとか無事終わって良かったです*5

プレゼンの内容は、球面調和関数変換の高速な実装と、卒業研究でやっているドライGCMの実装の概要、あとテストケース(Polvani, et al. 2004)の実行結果についてです。全部ツイッターに垂れ流していた内容だったので、ツイートをまとめたらいい感じになりました。それでええんか?

図4. 実行結果。Polvani, et al. 2004と全く同じ実験設定です。

向こうの学生や先生たちの発表も面白かったです。と同時に、向こうの学生は英語がすごく上手だったので、語学の勉強もちゃんとやらないとなあという気持ちになりました。読み書きはまあまあ得意なんですけどね。話す・聞くがちょっと苦手です。

また、向こうの人たちにはとても親切にしてもらいました。初日と最終日の両方でお土産を頂いたり(???)、ワークショップ後に台湾の街を案内してもらったり、ジオパークに連れて行ってもらったりしました。私のしょーもない質問にも付き合ってもらったりで、感謝してもしきれません。お土産でもらったマグカップは研究室で使っています。本当にありがとう。来年度以降も継続していってほしいものです。

アニメとか

今年は本当に面白いアニメが色々ありましたね〜〜〜〜〜〜〜〜〜(大声)

まちカドまぞく2期のおかげで私は院試を乗り越えられましたし、直前にニジガクの2期を摂取したおかげで首席合格できましたし(要検証)、その後もエンゲージキスとかルミナスウィッチーズとかプリマドールとかDo it yourself!とかぼっち・ざ・ろっくとか本当に見るアニメに欠かない一年でした。スローループも原作を買ってしまうくらいには良かったですし、水星の魔女も今後の展開が気になります。

しかしやはりなんと言っても今年はヤマノススメ Next Summitが最高でした。あんなに自分のことしか考えられず、幼馴染のことすら忘れてしまうような人間だった雪村あおいが成長した姿がこれでもかと言うほど存分に描かれており、とても味わい深かったです。OPのジャングルジムのカットで高所恐怖症を克服した様子が端的に表されている所とか、あおいが歩く道に花が咲くことで次の季節を想起させるところとかといった細部の描写もさることながら、「Next Summit」で「次の頂き」が続いていくことを明示して物語を終わらせてくるという大局的な構成も完璧だと思います。頂きの先の向こうも道は続いていくんだよな…… あとは毎回絵柄が変わるEDが良すぎた…… EDだけなら各話10回は見ました。僕は4話、7話、12話、11話、2話、1話、5話、8話、9話、6話、10話、のEDが好きです。みんなは何話のEDが好き? 大学後半戦以降、こういうジワジワ〜〜と効いてくるタイプのアニメが好きになってきましたね。高校生の頃とかはゆるキャンとか見てもあまり刺さらなかったのですが、最近になって見返したら無茶苦茶良くて涙が止まりませんでした。

図5. このふたりの関係性も好きです……

 

リコリス・リコイルはどうしたんだよ????

面白くなかったみたいなツイートをした記憶があるんですが、あれはちょっと正確ではなくて、結局何を伝えたいのかよくわからなかった、というのが正直な感想なんですよね。千束とたきなの物語として即自的に捉えられているところもありますが、千束は結局たきなの前から逃げて病院を脱走したわけなので、最初から最後までたきなのことをそこまで大事に思っているわけでもなさそうですし、たきなはと言えば依存先がDAから千束になっただけなので、本質的には何も変わってないじゃないですか。千束と真島の対立で見るのが筋のような気もするんですが、どっちが正義とか悪とか言うわけでもないし、それを決めるのは難しい(というかナンセンス)ですよね、というふうに解釈するしか無い気がします。

しかしながらにしてリコリスという社会的弱者を搾取することによって仮初の"幸福な"社会が実現しているという構図はものすごく気持ちが悪いですし、やはりDAが破壊されないことにはハッピーエンドにはなりえないと思うんですよね。でもそれを実現するのは1リコリスには不可能でしょうし、そういうものを踏まえた上での「世界を好みの形に変えている間に、おじいさんになっちゃうぞ」という千束の発言があったんでしょうけど…… この間友人に「てれじょんってリコリコのこと悪く言う割にいつもリコリコのこと話してるよね」と言われました。結局の所リコリコのことは否定しようもなく好きなんでしょうね。嫌いってことは、好きってことなので(百合?)。まあ2期とか今後の展開が何かしらあるでしょうし、そこで全部のワロタが回収されて神になることを期待しています。

来年の抱負

今年は色々新しいことができました。でも日々やることに追われていたため、腰を据えてじっくり考えるということが出来ていなかったようにも感じます。来年度はあまり焦らず、じっくり物事を考えたり、本を読んだりする時間を作りたいです。あと今の卒業研究の内容をちゃんとまとめて、M1のうちに投稿論文を出したいです。フランス語とかイラストとかの勉強もしたいですが、そのへんまで手が回るかは正直わかりません……(やりなさい)

*1:原義研究活動

*2:アニメや、漫画などの鑑賞

*3:卒論を書かなくても卒業研究発表会をすれば卒業できるという噂があるので、その裏技に少し期待しています。

*4:データ同化を使うときに必要になる筋肉

*5:本当のことを言うと、質疑応答で質問が全く理解できなくてその場は適当にごまかしました。すみません。でもその後休憩時間にちゃんと説明しに行ったのでノーカンで許してください。